どうせなら 楽しく 〜ポルトガルの道〜

2016.7.17からスタートするサンティアゴ巡礼 ポルトガルの道(ポルト〜サンティアゴ)の日々を綴ってみます。

人生初!徒歩で20kmの寄り道!〜美味しい匂いに誘われて

2016. 7.18

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ポルトガルの道には幾つかのルートがある。
大きく分けて2つ。海沿いルート(写真 赤)と内陸を歩くルート(写真 緑)。
今朝までどちらを歩くか悩んでいたのだが、より歴史が古い内陸ルートに気持ちが傾いていた。(海沿いルートと言っても、海から数キロ離れたところを歩くのがほとんどらしい)
しかし、海沿いルート上にある町 Póvoa de Varzimでポルトのものとは異なるフランセジーニャが食べられると聞いていたのでそれも捨てがたい。。

巡礼の歴史(内陸)とフランセジーニャ(海沿い)とで揺れる心。。 

 

そして気付いた。フランセジーニャを食べて内陸ルートにまた戻ってこればいいと。どちらか片方を選ぶ必要なんてない!
ということで人生初の20Km寄り道を敢行することとなった。


7時 Vairãoのアルベルゲを出発。

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朝もやの中、交通量の多い道に怯えながらただただ西へ。海を目指す。


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久々に見た巡礼者の姿!!



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大西洋!

地球の鼓動が聞こえてきそうな力強い波。

 

 

途中 ドイツ人のトゥリーズと仲良くなり一緒に歩く。
日本同様ドイツにもたくさんの公衆トイレがあるらしく、カミーノのトイレの少なさはありえない!!と悲鳴を上げていた。

特に女性にとってカミーノのトイレ問題は深刻なのだそう。


Vila do Condeから内陸ルートに合流する(これがメジャーなルートだそう)彼女と別れ、僕は次の町Póvoa de Varzimを目指した。


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船乗りのモニュメントがいくつか見られた。漁が盛んな町なのだろうか。


お目当てのカフェに到着。
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Ritz Café。

そして、、



ドーン!!
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フランセジーニャ!!

ポルトのフランセジーニャとの違いはよくわかりませんでしたが、20kmの寄り道の価値のある美味しさでした!


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こちらがオーナーのManu。

テーブルの前を通るたびに声をかけてくれるナイスガイ!

 

 


さて、ここからどのように内陸ルートへ戻るか。。
トゥリーズの進んだVila do CondeからRatesに合流するルートが正しい巡礼路なのだが、この時点で14時。
引き返すと何時にRatesに着くか分からないということで、幹線道路沿いを歩き最短でRatesを目指すことにする。
巡礼路から外れ過ぎて「これはカミーノなのか?」と葛藤はあったが、寝床を確保するためにもRatesに着くことが何よりも大事だ。

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退屈な道が続く、、

 


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Ratesが近づき幹線道路から小道(?)に入る


日本の2倍サイズのてんとう虫に恐怖しながらおろおろ進む。

 


16時半 Rates着。

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前ロマネスク様式の教会が出迎えてくれた。

フランス人の道を歩いていたときは午前中にはアルベルゲに着いていたのだが、昨日今日と到着が遅く疲労がかなり溜まっている。


アルベルゲには立派なキッチンが備えられていたが、パスタを茹でる気にもパンを切る気にもなれず、ナッツを桃ジュースで流し込んで就寝。

 

明日は16kmしか歩かないが、Barcelosの公営アルベルゲのベッド数が今日の半分だそうなので明日のベッド争奪戦には皆気合を入れているはずである。

 

 

今日のアルベルゲ

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Albergue de peregrinos de São Pedro de Rates (寄付制)
ベッド数50 キッチンあり Wi-Fiなし


クレデンシャルについて

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巡礼者としての身分を証明してくれるクレデンシャル(巡礼手帳)。
教会やアルベルゲ、町の観光案内所で入手可能(有料)。
巡礼路沿いのバルや教会、アルベルゲでスタンプがもらえ、巡礼の証明そして何より良い記念になる。
スタンプを見れば頭の中に蘇る、景色や巡礼者仲間の姿は何よりの思い出である。

 

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ちなみに一番右のスタンプが今日のアルベルゲのスタンプ。

フランス人の道では単色のスタンプしかなかったが(たまたまかもしれないが)、ポルトガルの道では二色のスタンプが貰えることも。