どうせなら 楽しく 〜ポルトガルの道〜

2016.7.17からスタートするサンティアゴ巡礼 ポルトガルの道(ポルト〜サンティアゴ)の日々を綴ってみます。

"地の果て"フィステーラから臨む夕日、そして巡礼の終わり。

2016. 8.1

 

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サンティアゴのバスステーションから9時発フィステーラ行きのバスに乗り込む。


車窓から時折見える黄色い矢印や巡礼者に懐かしさと羨ましさを感じる。


インフォメーションセンターで3時間かかると言われていたが2時間ちょっとでフィステーラに着いた。

 

公営アルベルゲはバス利用者お断りらしいので事前に調べておいたAlbergue Ara Solisへ向かった。

 

 

アルベルゲの前にある広場でむしゃむしゃパンをかじっていると、急に広場のゴミ箱が地面ごと持ち上がった。


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まさかと思って見に行くと…

 

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カルチャーショック受けました笑
ゴミの収集員 大変そうですね…

 


バスで来た身分でフィステーラの巡礼証明書を発行してもらおうと公営アルベルゲのレセプションに行ったが、案の定歩いた人にしか渡さないのことだった。。


ムシアまで歩いたあとそのままフィステーラに向かわなかったことを後悔!

巡礼証明書が欲しい方は歩いてください!!

 


今日の目的は最西端の岬からの夕日を見ること。
それまで時間があったので、街を軽く散策。

 

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船着場。

 

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ビーチ。
子供たちが飛び込んで遊んでた。

 


フィステーラは古い自分を捨て新しい自分に生まれ変わる聖地として有名らしく、巡礼者は海で身を清め身につけていた衣服を燃やし沈みゆく夕日とともに古い自分に別れを告げるらしい。

 

飛び込む子供たちを見て羨ましく思ってたのもあり、独り寂しく身を清めに行くことに笑

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にしても海の色が本当に綺麗!


かなり水が冷たく叫びそうになったが、独りではしゃぐのはみっともないので冷静を装って全身しっかり浸かった。

 

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手掴みで捕まえたタコを見せてくれた男の子。
まだ小さいから食べないそう。

 


身も清めたことだし岬へ向かう。
岬までは約3km。

 

程なくして到着。

 

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巡礼者の靴をかたどったモニュメント

 

0kmのモホン(道標)

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あと、衣類を燃やすことは禁止されてました。残念…

 

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"Que la Paz Prevalezca en La Tierra"
その隣には、、

 

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…なんか違う気がする笑
世界が平和でありますように、くらいでいいんじゃないかな。。

 

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今日の晩ご飯
やっぱり壮大な景色を前に食べるご飯は最高に美味しい!

 

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すごいはっちゃけたおばちゃん。
太陽よりみんなから注目されてた笑

 

 

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徐々に人が増え始め、、

 

そしてサンセット…

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カミーノの終わりをひしひしと感じ、対象のない漠然とした"ありがとう"が心に溢れた。

絶対にカミーノに戻ってくると心に誓った。



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みんなが帰り出したあと岩陰からダメなはずの煙が上がった。

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1人の女性が自分の靴を燃やしていた。
僕も靴下を炎に入れさせてもらおうと声をかけると、"今は話しかけないで!"と突き放された笑


わからないでもない。これまで自分を運んでくれた靴に感謝しているのだろう。

 

少し待っていたが、あまりの悪臭に興醒めし帰路についた笑


あんな綺麗な夕日を見せてくれたのにその空に向かって汚い煙は上げられない…

 


帰り道、考えてることが何も変わっていない自分に気がついた。


結局古い自分を捨て去ることはできなかった。でも何故だか新しい自分にはなれた気がする。


明日からも生きていこう!そう思えた。


これでいいんじゃないかな。

 

 


最後に言いたいこと、それは"感謝"。

カミーノで出会った人々、もう会わないだろう人も会いに行きたい人もみんなにありがとうと言いたい。


こんな文章を書いていると本当にたくさんの人の顔が浮かんでくる。

みんなの充実した楽しそうな顔が浮かんでくる。
どれもこれも僕の大切な思い出。


僕たちはサンティアゴを離れそれぞれのカミーノを歩き始める。

これからは黄色い矢印もホタテの道標もないから自分で道を決めていかなくちゃいけない。


みんなのカミーノが楽しく充実したものになることを願います。


かなり臭いこと書いてますが本心です笑
お酒も飲んでません笑

 

みんなに Buen camino!!
そしてこれからの僕に Buen camino!!

 

 


今日のアルベルゲ


Albergue Ara Solis(10ユーロ)
ベッド数16 キッチンあり Wi-Fiあり

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今回で巡礼ブログは終わります。
今日までこのブログを読んでくださった方々、ありがとうございました!


ブログを書く大変さを知ることができて良かったです。。


魅力的なブログを書き過ぎると、皆さんのカミーノが僕のものに似てしまう気がするので、あまり参考にならないものになって(実力的にならざるを得なくて)よかったなと思っています!


今後ポルトガルの道を歩く人のやる気に少しでも薪を焚べられたらいいなと思います。


また、カミーノを知らなかった方々にもカミーノに関心を持って頂けることを願います!!

 

それでは皆さん!

Buen camino!!