全てのカミーノはサンティアゴへ通ず!
2016. 7.30
5時半発。
街灯の少ない道を行く。
こんな早起きをして歩くのもこれが最後だと思うと悲しい…
本当に些細なことがこれまでのカミーノでの思い出と重なり、僕を切ない気持ちや幸せな気持ちにさせる。
カミーノってすごいな、とつくづく思わされる。
暗闇の中歩いているといつの間にか川沿いの道を歩いており、肌寒さ相まってかかなりビビってしまった。
早起きして歩くつもりの人はライト必須!!
さらに神聖なるヤコブさんが僕に追い打ちをかける笑
サンティアゴまで20kmのモホン(道標)
あと4、5時間でサンティアゴに着いてしまうのか…
基本は幹線道路沿いを行くのだが、時々小さな村の中を歩く。
3時間ほど歩いてやっと営業しているカフェを発見!
エスプレッソを頼むと、小さいカステラとオレンジジュースもついてきた。
"おまけ"ってなんでこんなに幸せな気持ちになるんだろう。
気づけばあと5km。。
自転車巡礼者にとっては、もうサンティアゴが目と鼻の先に感じられるのだろう。
O Milladorioに入ると右手に礼拝堂が見えた。特に急いでいるわけでもないので入ってみた。
ピンクの服のおばちゃんがスタンプを押してくれた!
そして、サンティアゴ着。
僕の今日のカミーノはここまで!!笑
明日の朝 カテドラルを拝み12時のミサに参加するというこだわりがあるので、そのままアルベルゲへ向かう。
カテドラルを見ないよう、旧市街に入らぬよう慎重に新市街を抜け、フランス人の道の時もお世話になったAlbergue Fin del Caminoへ。
スペインには訳の分からないモニュメントが多く面白い。
午後はカテドラルを見に行くことも"できない"ので、ゆっくりと過ごす。
ハムとチーズのボカディージョ
汚い写真でごめんなさい!!
ポルトガルの道を始める前から少し穴の空いていた靴下。。
この靴下だけで歩き抜いた!
(ちゃんと毎日洗いました笑)
僕なんかより断然疲れ果てている。
足を守ってくれてありがとう!!
本当にお疲れ様!
生ハムの原木を豪快にカットするお兄さん。
物欲しげな目で見つめていると食べさせてくれました。
アルベルゲの食堂でサンティアゴ到着を祝う団体。
ミニギターの伴奏による合唱。
素人とは思えない美しいハーモニーに
23時前だというのに多くの巡礼者が集まり拍手を送った。
今日のアルベルゲ
Albergue Fin del Camino(9ユーロ)
ベッド数110 キッチンあり Wi-Fiあり
2016. 7.31
ゆっくり出発。
アルベルゲからカテドラルまでは2kmちょっと。
アルベルゲを出るとすぐに今日最大の難関が。。
サンティアゴ新市街。
懐かしいという気持ちが強い。
バルに入ると巡礼者がたくさんいた。
アルベルゲからカテドラルまでのルートはフランス人の道なので、もちろん知り合いに会うことはない。
「誰やねん」みたいな顔で見られました笑
旧市街に入る。
そして、、
着いた…
Catedral de Santiago de Compostela
様々なカミーノを歩く全ての巡礼者が目指す場所。。
つい3.4週間前にゴールの感動を味わったところだったので、正直なところあまり興奮はしなかった。
あぁ、戻ってきたんだな…という感じ。
少しカテドラルを眺めた後、巡礼事務所に終了証を貰いに行く。
10時前に巡礼事務所に行ったが並ぶことなくすぐに手続きをしてもらえた。
終了証(無料)と歩行距離を記した終了証(写真上 3ユーロ)を受け取り、次はインフォメーションセンターへ向かう。
サンティアゴの地図とフィステーラ行きバスの時刻表を貰った。
カテドラル前の広場は次々と到着する巡礼者で賑わっていた。
写真を撮ったり仲間との再会を祝福したり、歌ったり踊ったり…
ただただ黙ってカテドラルを見つめる人もいた。
Variante Espiritualで出会ったアントニオ&テレサと再会。
食事に招いてくれたり、翌日のカミーノ情報を詳しく教えてくれたりと本当に良くしてもらった!
広場に座ってカテドラルや巡礼者を眺めていると、あるグループのリーダーが近づいてきて少しだけ犬のリールを持っていてほしいと頼まれた。
隣でフォークダンスを踊りだす彼ら。
それをただ見つめる犬と僕w
彼らは"少しの間"30分間しっかり踊ってました…笑
バスクからやってきたそうです。
犬を見預かったお礼にと彼らのお揃いTシャツを頂きました!
カテドラル前で野外コンサートがあるらしく12時開始らしい。
迷いに迷ったが、結局同じ時間から始まる巡礼者用のミサに参加。
幸運にも2度目のボタフメイロも見る事ができた。
カテドラルを出るとコンサートがフィナーレを迎えており、一番の盛り上がりを鑑賞することができた。
いやぁ なんかすごいついてる!
明日はバスでフィステーラに行く。
サンティアゴから歩くつもりだったのだが、なんかもういいかなと思ってしまった。
また歩き出したくなるその時までカミーノとはサヨナラしようと思う。
でもすぐカミーノが恋しくなるんだろうな。
スペイン最西端、"地の果て"フィステーラ。
最後まで楽しみたいと思います。