見えないプレッシャーに追われて
2016. 7.25
目が覚め時計を見ると5時前。
中学の先生とみられる人達が暗い部屋の中荷造りを始めていた。
想定外の早さ、、
先生たちには様々な準備がありこれからミーティングでもするのだろう、と思い少し様子を見ることに。
しかし、まだ暗い部屋の中で生徒らしき若い女の子が荷物を担ぐ姿を捉えた瞬間、僕は跳ねるように起き上がりすぐにでアルベルゲを出発した。
外からアルベルゲを見ると、僕の寝ていた部屋には電気がついていた。
彼らに先を越されるところだった、、
電灯のない道では携帯のライトで黄色い矢印を探しながら迷い迷い進む。
特別綺麗というわけではなかったが星が見えた。
モホン(巡礼路にある石の道標)を見て驚いた。
知らない間にサンティアゴまで残り100kmを切っていた…
少し寂しい気持ちになった。
1時間ほどでMos着。
かなり新しい村のようで公営のアルベルゲもあった。
Albergue Santa Baia de Mos(6ユーロ)
ベッド数16 キッチンあり Wi-Fiあり
アルベルゲ前にはバルが数件あったので食べ物に困ることはなさそうである。
Mosを出てからは登り坂が続く
道中 1匹の美しいネコに一目惚れ。
東側にずっと山があったので遅い日の出。
星空と朝日を見て暑い陽射しも避けられた。早起きの巡礼もまた良い。
Chan das Pipasに入り林を抜けると急に視界が開けた。
ここでポルトガルの道2日目に一緒に歩いたトゥリーズとまさかの再会!
カミーノのトイレ事情に苦言を漏らしてい彼女である。
みんなカミーノの上にいるから別れてもまた出会えたりする。
だからカミーノは楽しい!!
広い道路に出ると間もなくRedondelaに到着する。
この日はずっと何かに追われている気がして気持ちに余裕がなかった。
少し焦ったこともあり、ほぼアルベルゲには一番乗りだった。
アルベルゲ前で13時のオープンを待っているとマンモス集団が続々と到着した。
アルベルゲ前にシートを敷いて寝転がったり音楽を大音量で流しカラオケを始める。
それを見て 嫌な顔をして通り過ぎる巡礼者もいれば、 このアルベルゲを断念する人たち、困った顔をしながらもオープンを待つ人々と様々。。
彼らが別段悪いことをしているわけではないのだが、長時間歩いてやっと着いたアルベルゲがこの状態だと流石に皆こたえるのだろう。
水仕事を終えたあと、スーパーに行くがどこも閉まっている。
パン屋のおばちゃんに聞くと今日は聖サンティアゴの日で祝日らしい。
聖地サンティアゴ デ コンポステーラでは祭りが盛大に催されるとか。
4日前一緒に歩いたレビーは今日サンティアゴに着いたらしく、賑やかな祭り気分を味わっていると連絡があった。
羨ましいぞ、レビー!!笑
Redondelaは海辺の町だと聞いていて楽しみにしていたのだが町並みを見ても全く海を感じられない。
これは諦めきれない!と、
アルベルゲから歩くこと30分。。
かなり暑かったが、その暑さを忘れるくらい海風が気持ちよく景色も良かった。
昨日に引き続きRedondelaのアルベルゲにも十分な調理器具が揃っておらず、とろけさせてあげられなかったチーズをパンに挟み、切ってあげられなかったトマトは丸かじりで頂いた。
せっかくとろけるチーズを買ったのに、、涙
フランス人の道でもそうだったが、調理器具のない名ばかりのキッチンを備えるアルベルゲは少なくないようだ。特にガリシア地方のアルベルゲにその傾向がみられる気がする。
マンモス集団は明日Pontevedraまで歩くそう。
僕もそのつもりでいたのだがこの情報を聞いてあっさり予定変更。笑
Redondelaの6km先にArcadeという良さげな海辺の町がある。
昔からArcadeの牡蠣は有名らしく美味い牡蠣が食べられるそうだ。
今回の"マンモス集団"のような中高生の団体をフランス人の道でも見かけることがあった。
中学や高校時代に当時の友人らとカミーノを歩いていたら…と想像すると、それは絶対に楽しいもので彼らのことを素直に羨ましく思う。
素敵な経験と思い出をカミーノは彼らに与えるのだろう。
今日のアルベルゲ
Albergue de peregrinos Casa da Torre de Redondela(6ユーロ)
ベッド数42 キッチンあり(調理器具 少) Wi-Fiあり