彼女の"クレイジー"に秘められた想い(ただの巡礼ブログです。)
2016. 7.19
誰かがパッキングを始める音で目が覚める。時計を見ると5時!周りを見渡すとかなりの人が既に起きて出発の準備を始めていた。ペレグリーノ(スペイン語で巡礼者)の朝は早い。
6時 アルベルゲを出る。
外はまだ暗く肌寒いが、午後のかんかん照りの中を歩くよりは断然良い。
歩いていると懐かしいマークが目に付いた。
フランス人の道のピレネー山脈越えの時に見られた赤と白の標識。てっきりフランス特有のものと思っていた。
それはそうと、巡礼路上には様々な矢印があり、正しい道筋を巡礼者に教えてくれる。
こんなのや
こんなの
こんなのも
地図もなしにサンティアゴまで辿り着けることに改めて感心してしまった。
時々迷うこともあるが、、笑
ポルトガルの道にはサンティアゴへと向かう道に逆行する道もあるようだ。それがファティマへと向かう道。
ファティマとは、1917年の聖母出現、"ファティマの奇跡"以降ローマ・カトリックの国際的な巡礼地として知られるようになったポルトガルの小さな農村である。
空が明るくなるにつれて湿度が上がり蒸し暑くなってきた。
ずっとこんな感じの道で
舗装路が多く少々退屈である。
タイルの装飾が印象的なPereiraの教会。
ふてぶてしさMAXの猫。笑
10時 Barcelos着。
Barcelosは大きな町で雰囲気も良さそうだったので、少し早いが今日は予定通りここまでにする。
アルベルゲは12時オープンとドアに書いてあったが、試しにノックしてみると快く入れてくれた。
シャワー、洗濯を済ませ、散策に出かける。
Igreja do Senhor Bom Jesus da Cruz
バロック式庭園
BarcelinhosとBarcelosを結ぶ中世の橋
Museu de Olariaというセラミックアートの美術館の前に顔出しパネルが…
友達7人で来たかった!!w
人が誰もいないので、びっくりするほど綺麗な受付のお姉さんに頼んで撮ってもらうと、あなたクレイジーね、と言って微笑んでくれた(苦笑いをしていた)。
まさか惚れられるとは。 。
はい、次いきます笑
Barcelosには鶏のモニュメントが至る所にある。
この町には鶏の伝説があるそうだ。
Barcelosを通過しサンティアゴへ向かおうとした巡礼者が無実の罪で絞首刑を宣告される。裁判官の家の晩餐のチキンを見て"このチキンが立ち上がり高らかに鳴くことは自分の無実と同じくらい確実なことだ"と言った。そして彼の死刑が執行される時、チキンの丸焼きが起き上がり高らかに鳴いた。縄の結び目が緩かったおかげで彼は助かり、無実も認められ彼は巡礼を続けることができた。。
この街では有名な伝説らしいです。
アルベルゲに戻るとドイツ人の家族が早い夕飯を食べていて、トマトパスタを分けてくれた!
すごい量…w
その後 ワインが飲みたくなり晩酌。
1.5ユーロのワインですっごいお洒落な雰囲気に!w
同室のドイツ人 カタリーナは何度もカミーノを歩いているが、仕事のせいでまだ一度もサンティアゴに到達したことがないらしい。
"私の目的はサンティアゴに着くことではなく、カミーノにいること"だそう。
素敵な言葉だと思った。
巡礼者の数だけ巡礼に対する思いがあるのだろう。
今日のアルベルゲ
Albergue de peregrinos Cidade de Barcelos(寄付制)
ベッド数26 キッチンあり Wi-Fiあり