独りぼっちでも楽しいカミーノ!
2016. 7.16 夜
結局、その夜巡礼者は僕の他に二人しかやって来なかった。
僕の寂しそうな姿を見かねてかオスピタレオ(スペイン語で宿のオーナー)らが彼らの晩酌に誘ってくれた。
自家製サングリアを飲みながらカミーノトークで盛り上がった。
同じ道でも巡礼者それぞれにそれぞれの"カミーノ"があり話題が尽きない。
みんなこの巡礼路が大好きだから、共通点がありすぐに打ち解けられる。
これはカミーノの大きな魅力のひとつなのでは!?
22回カミーノを歩いたという強者。フレンドリーなオスピタレラ。イタリア国境近くの村から歩き始めリスボンまで歩くこれまた強者フランス人。そしてフランス人の道で自作のパスタを食べ過ぎて太りに太った僕。。
楽しい夜を過ごすことができました。
このアルベルゲはなんと2ヶ月前にできたそう。知名度がまだ低いから巡礼者も集まってこないらしい。
でも数年後には人気のアルベルゲになっていること間違いなし!
オスピタレロ達の人の良さ、設備共に申し分ないです。ほんとに居心地が良かったです。
Albergue de peregrinos Porto
泊まる価値ありです!!
2016. 7.17
7時アルベルゲ発。
今日は25km先のVairãoという村まで歩くつもり。
1000年以上の歴史を持つ修道院に寄付で宿泊できるそうで、とてもワクワクしている。
出発してすぐ、現地のおじさんに声をかけられ道を教えてもらうが、明らかに黄色い矢印を無視している。。
近道なのかもしれないと不安ながら進んでみると…
しっかり行き止まりでした。
やっぱり矢印に従うのが一番!
人は裏切るけど矢印は裏切らない!
でもきっと親切で教えてくれたんだと思う。感謝の気持ちが大切大切。。
巡礼路沿いのカフェでエスプレッソを飲む(0.65ユーロ)。
日本みたくあちこちに公衆トイレがあるわけではないのでカフェやバーの利用時にトイレを利用することが多い。
スペインでもポルトガルでも1€くらいで美味しいコーヒーが飲めるしローカルカフェの雰囲気も楽しめる。
2時間弱でAraújo着。Portoの郊外の延長という感じ。
30分そこらで次の村Moreiraに着いた。
この村の教会が11時に開くと知り、待つことに。
立派な祭壇の前にプロジェクターの白幕が降りており、少し残念な気持ちに。
内部にはタイルの装飾が施されポルトガルを感じる。
突如轟音と共に現れたバイクの集団。
かなり交通の妨げになっていたが、先頭はなぜか警察官(?)
車道沿いの道を外れ、雰囲気のある道に入ったがすぐに新興住宅街の中へ。
Vilarの教会前には日本人顔負けの折り鶴がたくさん置かれていた。
13時Gião着。
暑さにやられ吸い込まれるようにバルへ入る。テラスでコーラを飲む。
このバルはかなり繁盛していて、聞くとmenú del peregrino(巡礼者用の定食。安価でボリュームのあるセットが食べれる)があるという。これは食べるしかないと注文!
6.5ユーロ。量も味も申し分なかった!
3時本日の目的地Vairão着。
ラッキーなことに今日はSan Benito祭というお祭りの日。
民族衣装を着た村人たちのパレード。
バルのお兄さんがキンキンに冷えたビールをくれた。ありがとう!
教会横にある泉の水はパワーを持った水らしく、飲めばサンティアゴまで飛んでいけるとオスピタレロが教えてくれた。
これがそのRed Bullのような水。
皆さんも是非飲んで感じてください。
この水の驚くべきパワーを。。。
今日のアルベルゲ
Albergue Monasteiro Vairão
ベッド数 50 キッチンあり Wi-Fiなし
アルベルゲ(巡礼宿)について
アルベルゲは1泊だいたい5ユーロ〜。
その他に今回のような寄付制のアルベルゲもある(寄付制のアルベルゲでは、受付前に箱が置かれていてそこに各自でお金を入れる)。基本ドミトリーでベッドに掛け布団はないので寝袋は必須。Wi-Fiはあったりなかったり(だいたいのカフェやバルにはWi-Fiが飛んでいるので困ることはない)。同室の巡礼者のいびきに悩まされること以外は、ホステルやホテル同様かなり快適。
そしてそして、
本日、巡礼路で出会えた巡礼者の数。
なんと!!
ゼロ!!
賑やかなフランス人の道を歩いた後だけにかなり寂しい、なのに楽しい今日のカミーノでした。